ヒマな現場、激務な現場

女性SE・PG画像  今まで、実にいろいろな現場に入って見てきたが、実はヒマな現場(ゆとりのある現場)というのも数少ないけれども経験している。

 何が違うのか、というと決定的なのは「オカネ」だ。予算があれば、沢山人を雇うことができるからだ。
でももちろん、それだけではないのだろう。

 本当に一番大きいのは、「交渉力」なのかもしれない。

 もう、あたりまえなのだけれども、フロントに立つ人間が案件発生時にしっかりと期間を設けておけば、どの現場も最初遊んでいて後で火を噴くわけではないのだから、営業時点での交渉力が現場の差を生むのだろう。

 しかし、こと営業となれば尚のこと、競争に勝たなくてはならない。おまけに現場知識が乏しい場合もある。また、他企業にパートナーとして参入する場合、既に交渉の余地が無い場合もある。

 しかして、ゆとりのある現場は驚くほど悠長なのだ。

 まず、夜8時には人がいない。日曜日出勤者も居ない。土曜日は1人か2人居るか居ないか。プロジェクト内で、ではないのだ。会社のフロアに、である。それは、3万人規模の大企業だったこともあって、「やっぱり大きな会社は違うなぁ」と思ったもの。

 某独立法人系研究所の時も、同じく「残業なし」「休日出勤なし」という夢のような職場だった。納期もゆとりがあって、昼食後毎日のように居眠りをしてしまうメンバーも居たほど(恐らく自宅でゲームのやりすぎで)。

 その職場は、本当にオカネがあって、3拠点ある研究室の合同システム会議にはテレビ会議システムを導入していた。先日、夫の会社の社内報に「テレビ会議システムを導入!!」と、さも凄いことを始めたんですよ的に謳っていたのだが、まったく同じシステムをたった十数人で自在に使ってたよ・・・と唖然とした。

 夫の会社は3000人規模。使うとなれば、申請とか大変なのだろうな〜と雲の上のシステムに祭られているというのに。

わがままなお客さんの要望に「できません」

 もう一つ、わりとゆとりのあるプロジェクトもあった。 状況の厳しいプロジェクトばかりを経験していた会社だったので、そのプロジェクトはリーダーの力量があったのだと確信している。

 そのリーダーは、知識量も技術も半端なく突出しており、お客さんやパートナー会社の方々からの信頼も厚かった。だからこそできたことなのだろうが、あろうことか「ノーマン」だったのだ。日本人としても珍しい。わがままなお客さんの要望に「できません」から入る、かなり強い人だった。

 でも、出来ないといって、放置するのではなく、「なぜできないのか、やらないのか」を根気よく説明し、時には代替案を提示する。その理論に筋が通っているからこそ、お客さんも納得し、結果信頼値は上がるという状況だった。そのイチメンバーだった私としても、無理を言われず、変更などがあるならきちんと期間を確保してくれたからこそ、激務という状況には陥らずに済んだのだった。

 そうして得たゆとりで、新型モバイルの話に花を咲かせたり、人のPCのスクリーンセーバーをお客さんの顔写真に勝手に設定しちゃったり、皆でなんか違う方向に使っていた・・・。